店舗や企業、イベントにおいても”看板”はなくてはならない存在です。
そんな看板をいざ作りたいと考えても
「外注したいけど、どうやればいいのかわからない……」
「工事含めて、納期はどれくらいかかるの?」
と悩んでしまいますよね。
そんなストレスをお抱えの方に、看板製作の納期や工程をまとめました。
この記事を読めば
・看板製作にかかる納期
・依頼から納品までの流れ
・看板製作を外注する上で失敗しないためのコツ
がお分かりいただけます。
ぜひ看板を注文するときの目安としてお役立てください。
看板製作にかかる時間は5日~1ヶ月!
看板製作の納期は、簡易的なものであれば、依頼してから約5日程度です。
ただし大掛かりな屋上看板や装飾に凝った看板だと、設置までに1ヵ月程要することも珍しくありません。
工程ごとの内訳は次の通りです。
1.デザイン検討:1~5日
ロゴマークやイラストのデザインを1から依頼する場合は+10日程要することも。
既存のマークなどがある場合は、予めデータを共有しておくことで短縮可能です。
ご自身でも「こうしたい」という要望があれば、手書きのラフ案などを共有するのも良いでしょう。
2.看板製作:3~10日
既成品の看板や、アルミ複合版に印刷物を貼る簡易看板であれば、納期は比較的短期間です。
反対に特注のサイズや形状は、さらに製作に時間を要します。
3.納品・取り付け:1~2日
取り付け場所によっては、道路使用許可やビルオーナー、行政への申請などが事前に必要です。
屋外看板の場合は、天候で設置が遅れることもあります。
上記はあくまで看板製作会社の営業日基準ですが、途中でデザインや仕様の変更がある場合、この限りではありません。
納期重視の場合は設置希望日を提示した上で、クオリティや耐久性などの優先順位をあらかじめ伝えておきましょう。
依頼から納品までの流れ
次に看板製作の工程について、具体的にご紹介します。
看板を依頼してから納品されるまでの流れは、次の通りです。
1.打ち合わせ、現地調査(必要な場合)
どのような看板が作りたいのかを相談します。
看板の用途はもちろん、大枠の予算や、希望納期も伝えましょう。
設置を考えている場所の写真や動画、建物の図面があるとイメージが伝わりやすくなります。
また競合他社や、希望に近い他社看板などの写真を参考にするのも、認識のすれ違い予防に効果的です。
打ち合わせがスムーズに進むので積極的に共有しましょう。
設置まで依頼する場合、必要に応じて現地調査も行います。
現地調査は一般的に無料ですが、料金が発生する場合もあるため、注意が必要です。
2.見積もり・提案
打ち合わせ内容や現地の状況を踏まえ、詳細な見積もり・提案をしてもらいます。
この時点で、見積もりや仕様の疑問は解消するようにしましょう。
後々の変更は、納期の遅延や料金が追加になる場合もあります。
3.デザイン校正
看板の詳細なサイズ、形状、構造、図案などを決めます。
一番納期に影響するのが、このデザイン校正です。
なぜなら先述のとおり、デザインが確定するまでは、その後の工程に進めないためです。
変更回数が多いほど納期は伸びるので、優先順位を念頭に進めましょう。
ロゴマークやマスコットキャラクターなど、自社の画像を使用する場合は、積極的に素材を提供すると良いです。
最近は自分でデザイン入稿できるサービスもあります。
デザインが得意な方は、納期短縮のために利用されてみるのも手です。オリジナリティを出すのにも効果的です。
ただし自分でデザインする場合は、外注の様に第三者の確認がありません。
誤字・脱字には十分注意しましょう。
4.看板製作
3で決まったデザインを基に、実際に看板を製作します。
製作はシート印刷だけで完成するものもあれば、溶接など板金加工から行うものも。
看板の種類、形状やサイズはもちろん、素材によっても工程は大きく異なります。
この間に、看板の種類に応じて
・自立看板⇒基礎工事
・デジタルサイネージ⇒コンテンツの製作
といった看板本体ではない部分を同時進行させます。
また設置場所によっては、行政、近隣店舗、ビルオーナーや大家さんの許可が必要となります。
各許可申請もこの期間に済ませておくと安心です。
行政などへの申請を怠ると、近隣トラブルや条例違反による看板撤去などを求められる可能性もあります。
一貫して代行してくれる看板製作業者もありますが、製作と設置が違う業者の場合などは注意が必要です。
不安な場合は各業者や行政窓口へ相談してみましょう。
5.納品・取り付け
看板が完成したら、ついに取り付け・施工です。
大掛かりな工事になる場合は、近隣の店舗・オフィスなどへもあらかじめ挨拶しておきましょう。
また、屋外看板の場合は天候も影響するため、予備日を設けておく方が無難です。
看板製作で失敗しないためのコツは?5つのポイントをご紹介
とはいえ初めての看板製作は、失敗しないか不安ですよね。
そこで看板製作を失敗しないためのコツを5つご紹介します。
1.業者の製作実績を見る
看板業者にも得意分野不得意分野があります。
製作する看板の素材・種類、または業種ごとのデザインなど、ホームページを確認してご自身に合った看板業者を見つけましょう。
看板は設置後数年間人の目につくものですので、ご自身で納得のいくデザイン・素材を見るべきです。その上でその業者に問い合わせ、耐用年数や経年劣化による変色なども確認しましょう。
2.施工だけではなく、デザイン・点検・メンテナンスも行っている業者を選ぶ
どの業界でもそうですが、自社でデザイン~施工~メンテナンスまですべて完結する場合、中間マージンが無いため、その後のコストも安くなります。
特に屋外広告は2022年より各都道府県の条例が変わり、ほとんどの都道府県で定期点検は義務付けられ、かつ資格を保有した業者しかできなくなりました。
条件を満たすには、一般社団法人 日本屋外広告業団体連合会が認定する「屋外広告士」保有者、「点検技能講習」修了者などである必要があります。
(株式会社ヒカリウォーカーは有資格業者です)
これら看板設置に関して工程は分割すればするほど、伝達漏れや見落としのリスクが高まるものです。
専門業者であれば、自社内での一貫したチェック体制や、総合的な視点での判断が期待できます。
3.実際に現場を見てもらう
初回の簡単な打ち合わせ時は、写真や動画でも十分ですが、できるだけ現地調査をしてもらいましょう。
実際にプロの視点で現地を確認してもらうことで、打ち合わせ時の齟齬や勘違いを解消できます。
写真では分からなかった問題点で作り直し、納期遅延、追加料金の発生などがあっては面白くありません。
また現地調査をしてもらうことで、マーケティングの視点で有効な仕様を提案してもらえる場合もあります。
4.価格だけを重視しすぎない
何事も「安かろう・悪かろう」と言われますが、看板も例外ではありません。
コストも確かに重要ですが、提示された金額にはそれなりの理由があります。
安さを追求するあまり、耐久性に問題があっては本末転倒です。
価格だけを追い求めるのではなく、総合的に判断してから依頼しましょう。
5.定期点検・メンテナンスを考慮しておく
看板も長期間使用していると、劣化が生じます。
設置して終わりではなく、定期的な点検・メンテナンスを前提に設置しましょう。
特に屋外看板は過去に店舗の看板が落下し、通行人に大怪我をさせるなどの事故も発生しています。
看板の管理責任者は原則、建物の持ち主です。
しかし貸しビルなどの場合は「占有者」、つまり店舗責任者にあります。
点検スパンは設置環境によって異なるため、専門業者に依頼して定期的な点検を行いましょう。
また点検のタイミングで、日々の汚れをクリーニングしてもらうこともできます。
点検・クリーニングなどのアフターケアは、基本的に1日で完了します。
まとめ
看板製作にはさまざまな要素があり、希望の仕様・デザインを叶えるにはそれなりの日数を要します。
あらかじめ納期に余裕を持たせ、早めの行動を心がけましょう。
「期日へ間に合わせたい」という思いも重要ですが、その反面「看板で本当にやりたかったこと(販促や認知度UPなど)ができるか」も考慮し、ぜひ納得のいく看板を手に入れてください。
また、ヒカリウォーカーでの施工の流れはこちらをご覧ください。