壁シートで店舗の印象が変わる!

選び方と注意点について解説

店舗やオフィスの内装を手軽に一新できるのが壁シートです。さまざまな色やデザインが揃っているため、空間の雰囲気作りに幅広く活用されています。しかし、壁シートの選び方や施工方法を誤ると、期待した効果が得られないばかりか、早期劣化や剥がれなどのトラブルを招く原因となるのです。今回は、壁シートを導入する際に押さえておきたい選び方のポイントと、施工時の注意点についてご紹介します。

1. 壁シートの選び方に関するポイント

壁シートの選び方に関するポイントとしてあげられるのは、以下の6つです。

1-1. 設置場所に合わせた素材選び

壁シートを選ぶ際にまず考慮すべきなのが、設置する場所の環境です。屋内と屋外では求められる性能が大きく異なります。屋外に設置する場合は、耐候性や耐水性に優れた塩化ビニル素材を選択しましょう。

一方、屋内であれば比較的自由な素材選択が可能です。とくに店舗の場合、人通りの多さや空調の有無なども考慮に入れる必要があります。

1-2. デザインと機能性の両立

壁シートのデザインは、空間の印象を決める重要な要素です。木目調や石目調などの定番デザインから、幾何学模様やアート調まで、さまざまな選択肢が用意されています。しかし、見た目の美しさだけでなく、機能面での適性も重視すべきです。たとえば、飲食店では防汚性や防カビ性能が求められ、医療施設では抗菌性能が重要になります。

1-3. 施工面積と予算の検討

壁シートの選定には、施工面積と予算のバランスも欠かせません。高品質な壁シートは見栄えも良く耐久性も高いものの、コストは相応に上がります。施工面積が広い場合は、メインとなる壁面に高級な壁シートを使用し、その他の部分はコストを抑えた製品にするなど、メリハリをつけた選択も有効な手段です。

1-4. 法規制への対応

商業施設や公共施設では、消防法に基づく防火基準を満たす必要があります。そのため、防火認定を受けた壁シートにすることが不可欠です。建築基準法や消防法の規制は地域によって異なる場合もあるため、事前に確認を行います。施工業者と相談しながら、法規制に適合した製品を選びましょう。

1-5. メンテナンス性の考慮

壁シートは定期的な清掃や補修が必要となります。日常的な清掃のしやすさや、傷がついた際の補修のしやすさも、製品選びの重要な判断基準です。高い耐久性を持つ製品は初期費用が高くなるものの、長期的に見ると維持管理のコストを抑えられる場合もあります。使用環境や管理体制に合わせて、最適なメンテナンス性を持つ製品にするとよいでしょう。

1-6. 施工業者との相談

最適な壁シートの選定には、経験豊富な施工業者からのアドバイスも重要です。プロの視点から見た製品の特徴や、施工時の注意点、実績に基づくアドバイスは、選定の精度を高めます。また、施工後のアフターフォロー体制も考慮に入れ、信頼できる業者と綿密な打ち合わせを行いながら製品を選定していきましょう。

2. 壁シート施工時の注意点

壁シート施工時の注意点としてあげられるのは、以下の6つです。

2-1. 下地処理の重要性

壁シートの施工で最も重要なのが下地処理です。既存の壁面に凹凸や汚れ、水分が残っていると、壁シートの接着不良や気泡の発生を引き起こします。

そのため、施工前には入念な壁面の清掃や補修が必要です。古い壁紙や塗装が残っている場合は完全に除去し、表面を平滑に整えます。また、コンクリート壁の場合は、適切なプライマー処理を施すことで接着力が高まります。

2-2. 温度・湿度管理

施工環境の温度と湿度も、仕上がりを左右する重要な要素となります。壁シートの接着剤は、一般的に15℃から25℃の範囲で最も良好な性能を発揮します。湿度が高すぎると接着不良の原因となり、また低すぎても接着剤の乾燥が早まりすぎて、施工が困難です。とくに梅雨の時季や真冬の施工では、空調設備を使用して適切な環境を整えます。

2-3. 気泡やしわへの対応

壁シートを貼りつける際は、気泡やしわの発生しない丁寧な作業が求められます。中央から端に向かって専用のヘラやローラーで空気を押し出しながら貼りつけていくのです。万が一気泡が発生した場合は、すぐに対処することで目立たない仕上がりに修正できます。施工直後は接着剤が完全に硬化していないため、このタイミングでの修正作業が最も効果的です。

2-4. 継ぎ目の処理

大きな面積を施工する場合、壁シートの継ぎ目の処理が見栄えを大きく左右するので、継ぎ目は目立ちにくい場所に設けるよう、事前に施工計画を立てます。また、柄物の壁シートを使用する際は、柄合わせにも細心の注意を払います。継ぎ目部分は適切な圧着作業を行って、端部の浮きや剥がれの防止です。

2-5. 養生期間の確保

壁シート施工後は、接着剤が完全に硬化するまで適切な養生期間を設けることが必要です。この期間中は直射日光や急激な温度変化を避け、壁面に強い力がかからないよう注意します。養生期間は使用する接着剤や環境条件によって異なり、一般的に24時間から48時間程度を見込みます。

2-6. 安全対策と環境配慮

施工時は作業者の安全確保も重要です。接着剤の揮発成分による健康への影響を考慮し、十分な換気を確保します。また、施工時に発生する端材や梱包材は、適切な方法で処分します。廃材の分別や環境負荷の少ない接着剤の使用など、環境に配慮した施工を心がけなければなりません。施工後の片付けまで含めて、周辺環境への配慮を忘れずに行うものです。

3. まとめ

壁シートは、適切な選び方と施工方法を理解することで、空間の価値を大きく高める素晴らしい内装材料です。とくに、用途や環境に合わせた素材選びと、丁寧な下地処理が成功の鍵を握ります。デザイン性と機能性のバランスを考慮しながら、プロの施工業者と綿密な打ち合わせをおすすめします。適切な知識と準備があれば、壁シートは店舗やオフィスの魅力を引き出す強力なツールです。まずは、ご自身の空間に最適な壁シートを見つけてみましょう。 「株式会社ヒカリウォーカー」は、およそ30年の看板製作実績を活かし、お客様のブランドイメージに合わせた最適な壁シート選びから施工までを、トータルでサポートしています。豊富な素材とデザインの中から、用途や環境に応じて最適な製品を提案し、熟練の技術者による丁寧な施工で空間の価値を高めます。また、施工後のメンテナンスまで一貫してお引き受け可能です。街の景観との調和や、店舗の雰囲気作りでお悩みの方は、ぜひ当社にご相談ください。お客様の想いを形にする、確かな技術でお応えします。