看板はDIYする方法もありますが、設置場所によっては高所で作業もあるため、専門業者へ依頼するのが安心です。また、デザインにおいても視認性や注目度、デザイン性などを高めるには、看板会社に依頼が良いでしょう。そのためには、看板製作の流れを知っておく必要があります。本記事では、看板製作の流れや、看板製作に欠かせない加工についてご紹介します。

看板製作の流れ

看板製作は、次のような流れで行います。

看板会社へ相談

看板を製作する際は、まず看板会社へ相談します。相談する際には、次の4つの要点を伝えると、スムーズに進められます。

• 看板を設置する住所
• 希望する看板のイメージ
• 看板設置環境の詳細
• 納期

突き出し看板などは、設置場所によっては認可が必要な場合もあります。看板会社であれば、どのような場所で認可が必要かを把握しているため、安心です。また、使用できる看板の素材も幅広いため、イメージに合う看板を製作できます。

現地調査

看板会社に相談すると、担当スタッフが現地調査を行います。相談の際に詳細を伝えても、スタッフが実際に見てみないと希望の看板を設置できるかわかりません。スペースが十分になかったり、建物の強度に問題があったり、配線に不備があったりする場合、設置できない可能性があるからです。採寸をしたり、写真撮影をして図面を作ったりすることで、施工できるか確認します。

デザイン

現地調査で看板設置が可能と確認できたら、次は看板のデザインです。依頼主がデザインしたものに手を加えたり、デザイナーがゼロからデザインしたりと、依頼主の希望によって異なります。また、デザインを固めるとともに、看板の素材も選択します。看板の種類や素材によって耐用年数も異なるため、注意が必要です。一般的な木材の看板の耐用年数は3年ですが、金属製のものは30年以上の耐久性があります。デザインだけでなく、素材にこだわることも大切です。

見積もりの提示とデザインの提案

デザインが完成したら、看板会社から製作図面と画像が送られてきます。実際にどのような看板に仕上がるのか確認した後、見積金額を見て依頼するかを決定します。複数の看板会社に見積もりを依頼している場合は、仕上がった製作図面や画像、見積もりを比較して、実際に依頼する会社を選ぶと良いでしょう。ただし、キャンセルする場合、キャンセル料がかかる会社もあるため、事前に確認する必要があります。

看板製作

看板会社との契約を締結し、製作日が決まったら看板製作の始まりです。看板のサイズやデザインなどによって異なりますが、通常10日～2週間ほどの期間が必要です。看板製作は、次のステップで行われます。

• 大型プリンターで看板デザインシートを出力
• シートのカットや印刷面保護のためのラミネート加工
• デザインや材料の種類に応じたレーザー加工や切り文字加工
• 材料の切断
• 看板の骨組み
• 看板の取り付け金具の切断や加工

看板製作にはいくつもの工程があるため、通常は専門の機械を使用して工場で作られます。

現地での施工

看板が完成したら、設置場所に取付けられます。屋根や壁の高い場所に設置する場合は、クレーン車で作業したり、交通量が多い場所は夜間に作業したりします。プレート看板は、ビスを使って取付けられるのが一般的です。

看板製作の工程で欠かせない加工

看板製作の工程で欠かせない加工は、次の4つがあげられます。

インクジェット出力

インクジェット出力は、看板製作には欠かせません。インクジェット出力は、色鮮やかなデザインを印刷し、視認性が高く美しい看板を作れます。塩ビシートやターポリンなどの素材が用いられ、インクの種類によって雨や紫外線に強い看板を製作できるのが特徴です。

カッティングシート加工

カッティングシート加工は、シートを直接切り抜いて張るため、くっきりとした視認性の高い仕上がりになります。色あせしにくく、紫外線や雨風にも強いのが特徴です。そのため、屋外に設置する看板に向いています。ただし、文字が多くなるとコストも高くなるので注意が必要です。

ラミネート加工

ラミネート加工は、インクジェット出力を用いた看板などを、水や汚れから保護するために施す加工です。ラミネート加工をすると、耐久性も高くなり1枚の看板を長く使用できます。

マルチカット

マルチカットは従来の四角や長方形の看板だけでなく、ロゴやキャラクターなどの立体看板を製作する加工です。個性的で目を引く看板が作れるため、ブランドや店舗の認知度向上に貢献します。

まとめ